山形県初の「バイリンガル保育園」

2014年、山形県山形市に開校したMY Kindergarten。
同校は、平具蘭土 来安(ヘイグランド ライアン)・真希夫妻によって運営されています。
副園長の平具蘭土 真希(ヘイグランド マキ)さんは、山形市内の小・中学校に英語講師として勤務したのち、2007年に家族でアメリカへ移住。オレゴン州ポートランド市立リッチモンド小学校で担任を受け持っていました。
その後日本に帰国し、日本各地のインターナショナルスクール・バイリンガル幼稚園を視察・訪問していたという経歴の持ち主。
「これまで、講師として、親として、ボランティアとして、アメリカと日本の教育現場に携わってきました。また、3人の子ども(現在:13歳、10歳、9歳)もバイリンガルに育っています。私は、自身の講師・子育て経験を活かし、総合的に一番いい方法をすべて融合させたキンダーガーテンを立ち上げたいという思いがありました。バイリンガルになるということは、単に2ヶ国語を話せるだけではなく、多面的に物事を考えられる、ということにもつながります。たとえば、“りんご”は日本だと赤い果物ですが、外国では黄色や緑色ですよね。日本以外にも目を向けることができる。そして、『物事を総合的に判断する能力』『客観的視野を持てる能力』を持てる。学術的にも、バイリンガルは脳に良い影響があるということは実証されているんです」(平具蘭土さん)

スクール内は、日本語のテーマ活動を除いて、すべてオールイングリッシュ。
入園したばかりで英語が不慣れな子どもでも、先生たちの巧みな誘導と、周りの状況・ジェスチャーを見ることによって、英語をぐんぐん学んでいきます。
「まずは、バイリンガル学園ということで、日本と英語を2ヶ国語使えることを目指します。幼少期から英語に触れて、大きくなってからも英語を話せるようになってほしいと思っています。そして、英語を利用していろんな可能性を広げてもらいたい。また、言語だけに留まらず、日本の文化と同様に、日本以外の文化にも触れることで、幅広い視野を持ってほしいと思っています」(平具蘭土さん)

同校の講師の国籍は、アメリカ、イギリス、ニュージランド、イラン、オランダ、ジャマイカなど地域もさまざま。MY 英語スクールの講師を合わせて約20名が在籍しています。
まさしくグローバルな環境下のなか、節分など日本特有のイベントや礼儀などにも力を入れています。

少人数制(1クラス定員18名、担任が2人(ネイティブ、日本人の保育士))のため、きめこまやかな対応ができるのも同校の魅力と言えるでしょう。

世界に広がる「GrapeSEED」の導入

「GrapeSEED」という教材を導入しています。
GrapeSEEDは、4歳〜12歳を対象にした英語カリキュラムのこと。ネイティブがコミュニケーションに使う語彙を使用頻度の高い順に抽出し、データに基づいた緻密な内容であるのが大きな特徴です。
「ネイティブが普段使う語彙(例:I、You、Ofなど)はフラッシュカードでは表現しにくいものばかりです。また、使い方によって意味が異なるため、たくさんの状況に触れないと習得できない単語でもあります。GrapeSEEDでは、それらの“頻繁語”を、シチュエーションや場面に応じて学習します。教材は反復スパイラル式に進んでいくので、無理なく自然と英語力を習得できます。また、授業で学んだフレーズを日常生活でも使うため、定着授業で終わらない」(平具蘭土さん)

1冊のテキストには、40〜50の題材が収録されており、食べものや動物など、子供たちの関心をひくようなものが中心となっています。
1年間で使用するテキストは4〜5冊。200前後の題材を学ぶことができます。
アプローチ方法も、歌・カード・ゲーム・ポエム・ストーリー・ロールプレイングなどアクティビティ中心のため、子どもたちは、勉強だと意識することなく、歌ったり踊ったりする中で無意識のうちに英語を吸収していきます。

また、GrapeSEEDだけでなく、年中クラス・年長クラスではフォニックスを、年長クラスになるとさらにリーディングとライティングにも力を入れています。
卒園児のフォローアップに力を入れているのも同校の特徴です。同校では卒園生向けの特別クラス「MY Club」が併設されているため、子どもたちは長期にわたってハイレベルな英語を学ぶことができるのです。

学校名MY Kindergarten
住所山形県山形市青田2-12-34
電話023-687-1351
公式ホームページhttp://www.myeigokinder.com/
フィロソフィー1.一人一人尊い存在であることを認識・実感できる子ども – Love One Another 安全で、安心できる環境の中で、子ども達に公平に愛情を注ぎ、一人ひとりが尊い大切な存在である事を認識そして実感してもらうことを第一と考えます。自分が大切な存在であるのと同じように、家族やお友達、先生、また自然界のあらゆるものが尊い存在であると認識できる子ども達を養います。
2.違いを「良いものだ」と考えられる子ども(自国文化も他国文化も尊重できる子ども)- Accept Differences 自国の良さを知ると同時に、他国の文化や人々の習慣を知ることにより相手を理解しようとする姿勢、「違い」を良いものとして受け入れられるグローバルな考え方を身につけ、その上で自分の気持ちや考えを伝えるための手段として第二言語の英語を早くから身につけてもらいます。
3.自分の意志を持ち、表現することのできる子ども – Express Oneself 園では、出来る限り子ども達に選択する場を与えます。子ども達の意志を尊重しながらも、子ども達が良い選択・判断を行えるよう、指導します。また、さまざまな表現の場を子ども達に与えることによって、自己表現を行う積極性を養います。
4.喜びを分け与えられる子ども - Share 自分の持っているものや自分が欲しいと思うものを他の人ともシェアできる心を養います。他人の良いところを素直に喜び、自分のことのように共感できる心を持ち、自分の良いところを誇りに思えるような子どもたちを育てます。
5.何ごとにも感謝の心を持てる子ども – Be Thankful どんな小さなことにも感動し、感謝の心を持てる子ども達を育みます。ポジティブな気持ちを大切にし、園生活のあらゆる場面で「ありがとう=Thank you」の言葉が飛び交う環境を作ります。
6.チャレンジ精神旺盛で創造力豊かな子ども – Meet Challenges and Be Creative 園では、子ども達の「やってみたい!」を大切にし、できる限り子ども達の力で物事を行えるよう促します。教師は温かいまなざしで子ども達をしっかりと見つめ、自主性を育みます。また、園内には既製の玩具だけではなく、リサイクルできる材料を常備し子ども達が創造力豊かに工作できる場を設けます。
受け入れ年齢満3歳〜6歳
授業時間7:30〜14:00 通常保育
14:00〜18:00預かり保育
18:00〜19:00延長保育

【一日の流れ】
<通常保育>
7:30-9:00 登園時間
9:00 登園完了
9:00-9:20 朝の体操・ジョギング
9:20-10:00 朝の会(カレンダータイム・今月の歌・絵本の読み聞かせ・フォニックスタイム)
10:00-11:00 英語でのテーマ活動
11:00-11:40 遊びの時間
11:40-13:00 昼食・掃除・遊び時間
13:00-13:50 日本語でのテーマ活動
13:50-14:00 終わりの会
14:00-14:30 降園時間

<預かり保育>
14:00-14:30 お昼寝の準備・絵本の読み聞かせ
14:30-16:00 お昼寝
16:00-18:00 自由遊び(工作・お絵かき・遊び・パズル等)

<延長保育>
18:00-19:00 自由遊び
昼食とスナックスクールランチ・お弁当
サマーキャンプなし