日本人としてのアイデンティティーを持ちながら、国際社会で生きていける日本人を育てる
同校の前身であるLCA塾は、勉強だけではなく、さまざまなアクティビティーや活動を通じて、生きる意味や楽しさを教えるために1985年に開設されました。
当時、アクティビティーの一環として、子どもたちと共にアメリカへホームステイに行った創設者・山口紀生さんは、英語が全く話せない子どもたちの姿を目の当たりにして、幼少期からの教育の充実を図ることを決意したのです。
そして、2000年にLCAインターナショナルプリスクールを開設。その後、2008年に小学部を開設。2008年にLCA国際小学校として正式な認可を受けました。現在は、LCA国際学園という名称のプリスクールと小学校を運営しています。
同校では、幼少一貫の教育(9年間)を行っています。付属校であるLCA国際小学校は、構造改革特区制度のもと、外国人教師が英語で指導する形のまま正式な「小学校」として認可されており、義務教育として認められています。
また、プリスクール・小学校ともに、LCAでは『日本人としてのアイデンティティを持ちながら、国際社会で生きていける日本人を育てる』ことをビジョンに掲げています。
なかでも、コミュニケーション能力には力を入れており、英語を使って国際人としてのコミュニケーションができることを大切にしています。
たとえば、子ども同士が喧嘩をした場合、先生が仲裁に入るのが一般的な対応かと思いますが、同校では子どもたちで問題を解決するように導きます。子ども一人一人が自身で考え、大人の力をなるべく借りず、子ども同士できちんと話し合い仲直りをするのです。
そして、一人一人の個性を何よりも大切にします。
たとえば、「How are you?」「I’m fine」のやり取りがあった時、それで終わってしまうのではなく、「Why?」と質問を投げかけます。「Because・・・I’m fine」と、子どもたち一人一人が自分の思いを持って話すので、人の真似をして話す子どもはいませんし、自分を受け入れてもらったという喜びから、一人一人の自己肯定感が育っていきます。
そのため、同校に見学にきた保護者のなかには「子どもたちの表情が生き生きとしている!」と驚く人も多いのだそう。
Metrolearningとアクティブイマージョン教育
同校を運営するエデューレコミュニケーションズが開発したMetrolearning(メトロラーニング)という教材を使用しています。
Metrolearning(メトロラーニング)とは、メトロノームのリズムに合わせて繰り返し発話を促し、アクティブラーニングを実現する教材のこと。現在、日本の公立小学校などでも導入されています。
子どもたちは、この教材を使うことで、自主的に発話するようになります。
同校に通う子どもたちは、年中になると、単語やセンテンスを読むことができるようになり、年長になると、センテンスを書き、一人で絵本を読めるようになります。
なお、同校が力を入れているのは英語だけではありません。英語、算数、理科、社会、道徳、音楽、体育、アートを学ぶ時間も、プログラムの中に取り入れられています。
同校が掲げているアクティブイマージョン教育の理念のもと、先生が知識を与えていくのではなく、実際のアクティビティで五感を使いながら学びにつなげることを重視しています。
より子どもたちが楽しく学べる環境を作るために、ピンク色の廊下や、緑・黄・青色の壁など、明るくカラフルな園内環境を整備しているのも特徴です。
こうして、子どもたちは五感を刺激されながら日々学びに変えていくのです。
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学校名 | LCA国際プリスクール |
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住所 | 神奈川県相模原市緑区元橋本町37-34 |
電話 | 042-771-6141 |
公式ホームページ | https://preschool.lca.ed.jp/ |
フィロソフィー | 基本となる教育理念 感動する心を持ち、生きることのすばらしさを知った人間を育てる。 他者の気持ちを推し量り、自分の気持ちも表現でき、両者にとって意味のあるコミュニケーションをとれる人間を育てる。 英語でのコミュニケーションスキルをもった人間を育てる。 方針 1.日常の出来事や自然の美しさ、音楽・美術などの芸術や絵本を通じて感動する機会を多くもてるように指導します。また、身の回りで起こったことや新しい知識について、なぜ?どうして?もっと知りたい、という好奇心を大切にした教育をします。 2.自分の気持ちや意志を言葉で表現し、友達の気持ちも想像できるように指導します。 3.Self-esteem(自分を大切に思う気持ち)を身につけられるようにします。 さまざまな国の教師が英語で指導し、いろいろな国の文化を体験させながら、 4.幼児期に必要な質の高い教育を提供します。 5.園での日常生活や身近な出来事から自然に英語を学ぶアクティブイマージョンプログラムを実践します。 |
受け入れ年齢 | 2〜6歳 |
授業時間 | 10:00〜14:00 ※時間外保育:8:00〜18:00(外国人教師でなく日本人保育士のみ) 【一日の流れ】 9:45~10:00 登園・自由画・自由遊び 10:00~10:20 言語強化 – 語彙の強化、発表 10:20~10:40 サークルタイム(ディスカッション) 10:40~11:00 ハイパーイマージョン学習プログラム 11:00~11:40 英語、算数、社会、体育、理科 11:40~11:50 ストーリータイム(読み聞かせ、音読、読解) 11:50~12:20 昼食 12:20~12:50 外遊び(雨天の場合は園内遊び) 12:50~13:10 言語強化 – 短い物語の音読、言語ゲームなど 13:10~13:50 アート、英語、体育、音楽、道徳 13:50~14:00 帰宅 |
昼食とスナック | スクールランチ(お弁当)注文可 |
サマーキャンプ | サマースクール(スポット可) 2歳〜6歳 サマーキャンプ(在籍している年長のみ) |