子どもたちがワクワク・ドキドキするような場をつくりたい

園長の石井聖子氏が、同園を立ち上げたのは2012年。
アフリカから帰国し、とあるインターナショナルスクールで勤務していた石井氏は、通っている子どもたちの表情に違和感を持ったといいます。

「その園はカリキュラムが充実していたのですが、様々なことを『詰め込みすぎ』て、子どもたちは疲れてしまい、あまり楽しそうではありませんでした。
子どもたちが楽しいと思えない教育に意味はないと思うのです」(石井氏)

『好奇心旺盛な子どもたちが、ワクワク・ドキドキするような場をつくりたい』と『子どもたちが一人ひとり、自分らしく過ごせるような環境を作ってあげたい』。
同園がオープンした背景には、石井氏の強い思いが隠されていました。

なお、同園の定員は25名。少人数制だからこそ、子どもたちの動きを注意深く見つめながら、子どもたちの『言葉にならない動き』を拾うことが可能となっています。
子どもひとりひとりの個性を大切にしながら、無理なくその子に合った方法で保育を行うため、同園に通う子どもたちは心身共に健康な生活ができるようになります。

「当園は、保育・英語・アートを三本柱としており、コミュニケーションは基本的にすべて英語・アートに関してもプロの講師を招致するなど、力を入れていますが、もっとも大切にしているのは保育です。なぜなら『心身共に健康的な生活あってこその英語・アート』だと考えているからです」(石井氏)

同園の子どもたちは、自己表現のツールとして英語やアートを学びながら、先生たちから愛情をたっぷり受けて育っていきます。

『強制しないこと』がルール

レッジョ・エミリア・アプローチの要素を取り入れています。
園での生活はあくまでも子どもが主体であり、先生たちは、あくまでも『サポートする立場』。
その裏側には、『子どもが満足するまで、最後までやらせてあげたい』『結果やゴールに重きをおくのではなく、過程を大切にしたい』という思いが込められています。

「同園では、『強制しないこと』がルールです。そもそも、先生たちは『子どもたちに〇〇をさせたい』と考えていません。なぜなら、先生が決めたことが、子どもたちにとっておもしろいことかはかぎらないですよね。
私たちは、子どもたちの中から出てきたものを育て、寄り添うスタンスで接しています。
しかし、『みんなで協力してひとつのことに取り組む』ことで社会性を身につけてほしいという気持ちもあるので、今日はこのプロジェクトをやりましょう、と決めることもあります。その際、先生は、ゴールを設定せず、あくまでもテーマや素材を持ってくるだけです」(石井氏)

室内は、アートのセクション、キッチンのセクション(おままごと)、ビルディングのセクション(積み木)、体を動かすことができるセクション(マット)、観察セクション(土瓶・虫眼鏡)など、子どもの遊びごとにセクションが分かれており、子どもたちが主体的に遊びを選択できる環境が整っています。

なかでも力を入れている『アートのセクション』には、ペイント筆、スポンジ、ブラシ、テープ、ハサミ、糊、粘土、金具、コイン、リボン、ロープ、毛糸、グリッター、モール、食紅、インクなど、数多くの器具を完備。
また、貝殻、種、松ぼっくりのような自然物など、幅広い素材もたくさん置いてあり、子どもたちは自由に好きなものを組み合わせて遊ぶことができます。

また、日本の文化も積極的に取り入れており、3月には、『ひな祭り』をテーマにした創作活動を行います。
ひな祭りをテーマにしたアートというと、決まった素材でお雛様とお内裏様を作るというのがオーソドックスですが、同園では、会話の中から、子どもたちが何が作りたいかを引き出していきます。そのため、洋服や、ひなあられを作る子どももいたりします。

「私たちは、子どものなかから出てくるものやアイデア、興味に寄り添い、自然に自分の思いを伝えることができるような環境作りを目指しています。
持って生まれてきた才能は子どもによって違います。たっぷりの愛情をかけて、子どもたちひとりひとりの花を開かせてあげたいと思っています」(石井氏)
固定概念に囚われずアートを純粋に楽しむことは、子どもたちの感受性を豊かにし、想像力と創造性を育む”心”の栄養となっていくのです。

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学校名バイリンガルアート保育ルーム Fairy Tale
住所東京都中野区江古田1-41-5
電話03-3228-5250
公式ホームページhttp://www.hoiku-fairytale.jp/
フィロソフィー私たち『Fairy Tale』は

英語 バイリンガル環境とグローバルな視野
保育 心身の健康と正しい生活習慣
アート 想像力と創造性を育むアートプログラム

を三本柱として、たっぷりの愛情で 子どもたちひとりひとりと向き合うことを 基本理念としています。
受け入れ年齢6ヶ月〜6歳
授業時間9:00〜17:00 ※延長あり

【一日の流れ】
9:00 登園
9:20 サークルタイム
10:00 アクティビティ① (お外遊び、セクション等)
11:00 ランチタイム
12:00 お昼寝
14:00  ラーニングセンター(フォニックス、コミュニケーションレッスン、ボードゲームなど子どもたちの希望に合わせて柔軟に対応)
15:00 スナックタイム
15:30 アクティビティ② (ペイント、工作、楽器遊び、アーティストのアクティビティーなどのアート活動または、セクション等)
16:45 サークルタイム
17:00 退園
昼食とスナックあり
サマーキャンプなし