Asheville Farmstead School

同校では子どもを自然と向き合わせることで自然の大切さに気付かせる活動をしています。まずこの学校は木々に囲まれた森の中にあります。車が通る音も聞こえないような環境で、時がゆっくり流れています。
そんな沢山の自然の中にある学校の始まりは、歌や絵本、人形劇などの言語力を鍛えるプログラムが中心となっています。

学校の庭にはトマト、トウモロコシ、オクラ、ケール、ニンジンなどを栽培している畑と鶏小屋があります。朝の活動が終わると子どもたちは庭に出て、野菜に水をやったり、鶏の世話をして動植物と触れ合います。こういった活動を通して観察能力を向上させます。

スナックを食べたあとは走るゲームや手遊び歌、テントを作るなど体を鍛える活動が中心となります。学校は広大な25エーカーの中にあり、天気の良い日はハイキングもします。そのハイキングもただ歩くのではなくドングリや落ち葉、石など気に入った物を各々拾ったり、蝶やヤモリを捕まえたり、自分の好きな動物になりきり、その動物がどのように動き、鳴くか考えて遊んだりします。ハイキングコースの途中には川もあり、そこでは川遊びをします。

コンパスを使い方角を習います、
約1km先の最後の地点には障害物競争ができる遊具があり、子どもたちはそれを楽しみにハイキングを頑張ります。

学校の看板犬「ナゲット」は　エモーショナル　サポート　アニマル　の資格を持ち、子どもたちの気持ちに寄り添い心を癒します。ハイキングに行くときも一緒についてきて誘導します。ハイキングから帰ったあとは、途中で拾った石や動物の抜け殻、落ち葉などを使用し各々創作をします。男の子は蛇の皮を集めてコレクションにしたり、女の子は人形を作ったり。テーマは決めないので個性的な創作物が出来上がります。

また、月に1回開催されるDiscovery Dayというイベントでは、学校を一般開放して、近所の人々と触れ合ったり、お父さん、お母さんと一緒に自然探検をします。

子どもにとって幼少期の豊かな体験がその人の人生に大きく影響すると言われてます。日常的に大自然に触れながら心を開放してのびのび育てています。
春に花を咲かせ、夏に青々と葉を茂らせ、秋には実をつけ、厳しい冬に芽吹きの準備を進めることを自然に学びます。さらに様々な気象状況の中で過ごすことで、たくましい心と体を作ります。自然の草花や生き物と触れ合うことで、命の大切さを知ることができます。
幼いころから携帯電話やゲームに夢中になる子どもが増えている今日ですが、多くの幼児にこういった自然体験が広がることを希望しています。

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